手話通訳技能認定試験

おはようございます。

この写真を見てすぐに「あ!あそこだ!」と分かった方。

そうです、熊本市内中心部、ツルヤという百貨店の前です。

最近県外に出ることが少なかったので、高速バスを使っての移動はまさしく「プチ旅行気分」・・・にしたかったのですが(泣)

そんなことを考える余裕はまったくない、今回の熊本行き。

目的は【受験】です。

手話通訳士、という資格を得るための技能認定試験。

これを受けるために福岡から重い重い気分を抱えて移動してきたのでした。

 

肩書が「手話通訳者」だとよく言われるのが

「え?手話通訳士さんなんですか?」と

「どうやったらなれるんですか?」のだいたい二つです。

 

一つ目の質問の答えはおそらく二つ目の質問への回答に含まれるので、二つ目の質問の回答として、ざっと説明をすると。

現在、各市町村で行われている「手話奉仕員養成講習会 入門・基礎課程」。

これが最初の入り口になります。

各地域によって異なりますが、週に2回、もしくは1回の受講で20講座あります。その後の基礎課程からが25講座。合わせて45講座の座学や演習を受けることによって聴覚障がい、聴こえというものへの知識を身につけ、手話の技術を学びます。だいたいトータルで1年かかります。

そして入門を終えたあたりから地域の手話の会やサークルへ参加したりして、少しずつ実際にろう者が使っている手話単語や表現力を目のあたりにし、時には圧倒されながらも、交流を深めながらぼちぼちと馴染んでいくのです。

ろう者同士が楽しくおしゃべりしている時に自分の言語が通じないという状況、学習者の方はこれを一度体験することによって、普段の自分たち聴こえる世界との違い、言語の違いを改めて実感することになります。

これは非常に貴重な体験となります。

その後、手話検定への挑戦などを経て、手話検定2級相当の技術が身についたら【全国統一試験】を受けます。

日本全国各県での開催となるこの試験に受かるとそこで初めて【手話通訳者】という資格を得ることができます。私はこれを持っています。

この資格があると何ができるかというと、講演会や式典などの公的な場所での通訳、窓口での通訳などです。合格率はだいたい1割。

そしてその更に上にあるのが、今回の【手話通訳技能認定試験】で合格すればとれる資格【手話通訳士】です。これが超難関なのです。

2日間にわたっての試験の内容は初日が学科4科目と二日目が実技で読み取り通訳と聴き取り通訳を2本ずつ、となっております。合格率はその年その年で違うのですが、平均1割。0.2割(100人受けて2人しか受からなかった)という年もあったようです。

 

ということで一つ目の質問「手話通訳士なんですか?」と尋ねられたら残念ながら「いいえ~まだです~( ;∀;)」と答えるしかないこの現状。

そこをまあなんとかなー、ということで、5年前に一度挑戦し落ちて以来勉強してなかったものを奮起して再度挑戦した次第です。

会場で会った方と話していたら「5度目の挑戦です~」とか「もう8度目です~」という方がいるかと思えば「初めてで緊張がすごいです!」という方もいたりして。なのでこの試験を受ける人は極端に言えば手話を始めて4~5年の方から20年以上の方までさまざまです。

私も5年ぶり2度目の出場ということで(紅白か)緊張の度合いがなんかもう・・・・・・呼吸がまともにできないのではないかと思うぐらい緊張しました。落ち着こうにも落ち着けず、体中の毛穴が開いてるんじゃないかと思うほどの脂汗をかきながら、一日目の学科・二日目の実技を終えました。

ようやく毛穴がちゃんと閉じてくれたような気分です。

 

合否はともかくとして、今できることは全部注ぎ込んだので、もし落ちていたらその時は自身の力不足・努力不足だったということで来年も頑張って目指そうと思います。

これを読んでらっしゃる方でもしもなにか資格試験に挑戦しようかな?と迷ってらっしゃる方がいたらぜひ一緒にがんばりましょう!!と握手したい気分です。←あ。来年のことにもう考えが及んでる(笑)

とりあえずは結果発表までは一旦肩の荷を一個おろして、その分、仕事に集中できる環境になったことを喜びたいと思います。

 


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